はじめに

 芝生で覆われた、波打つ屋根のシルエット――新美南吉記念館を訪れるお客様は、まずそのユニークな外観に驚きます。この設計は、半田市と(社)愛知建築士会の主催による全国コンペで選ばれたものです。421点もの応募作品の中から、新家良浩建築工房による半地下式の案が最優秀賞に輝きました。この一見奇抜な設計は、周囲の地形と連続することで、南吉が童話に描いた知多半田の自然・風景と調和することを目指しているのです。

 その自然・風景の一つが、記念館に隣接する「童話の森」です。現在遊歩道として整備されているその場所は、童話「ごんぎつね」に登場する中山さまの城跡と言い伝えられてきた場所であり、南吉文学に描かれた里山の自然に触れられる森として、市民の方に愛されています。ご来館の際には、ぜひ一度歩いてみてください。

 そして館内には、常設展示室・図書閲覧室・会議室・工作室・カフェ&ショップなどの利用スペースと、事務室・収蔵庫などのバックスペースがあります。利用スペースではお客様が南吉文学の世界に触れるお手伝いをし、バックスペースでは南吉が遺した貴重な資料を次代に伝えるため、整理・保存に努めています。

敷地図

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童話の森

 記念館の南側には、「ごんぎつね」の舞台となった中山があります。現在は「童話の森」として遊歩道が整備され、1周7分ほどで歩くことが出来ます。四季折々の変化が感じられる「ごんの小径」や、「せせらぎの小径」などもお楽しみください。

屋外休憩所

 童話の森へ続いていくゆるやかな屋根は、「ごんぎつね」の舞台となった里山のイメージに調和するよう設計されています。どなたでも足を休めるのにお使いください。記念館のイベントで使用することもあります。